子どもに言ってはいけない言葉

私は、これだけは子どもに言ってはいけない言葉として意識している言葉があります。

『もう置いていくからね』
『嘘を付くな』
『妻(夫)の悪口』

この3つは絶対に言わないようにしています。
これは夫婦で決めたことでもあるので、おそらく妻も守ってくれていると思います。

『もう置いていくからね』の危険性

私は子どもが、どんなに駄々こねていてもこの言葉だけは言いません。
この言葉は子どもには脅迫的な言葉です。最も信頼をしている人に置いていかれるかもしれない生命の危機的恐怖の言葉なのです。それでも子どもは置いていかれるわけがないとも思っていて、頭の中が、とてつもない恐怖と混乱状態になるそうです。

『もう置いていくからね』は子どもを生死の恐怖で縛る言葉です。

そんな言葉を子どもに言ってもいいのでしょうか。
私は妻と代わりになる言葉を考えました。

『あそこで待ってるね』
そう言ってちょっとだけ離れてみる。必ず見えるところで、子どもをあまり見ないふりをしながら、横目でしっかり子どもを確認は怠らずです。
やはり、少し時間はかかりますが、一番効果的ではありました。
時間は少し余裕を持って行動するようにしないといけません。あとは事前にしっかり子どもに予定を話しておくことも必要です。
効果は月齢や性格個性にもよるとおもいますが、脅迫の言葉を使うよりはいいのではないでしょうか。

ぜひ試してみてください。

嘘を使ってる大人が言う『嘘つくな』

実に滑稽だと思いませんか?
なぜか自分は社会で嘘やごまかしを使いながら生活しているのに子どもには「嘘をつくな」と真面目な顔をして言うのです。「嘘をつくな」と言ってる子どもに対しても嘘やごまかしを使うのです。

典型的な親が子どもに対して使う嘘は、子どもからの「赤ちゃんってどうしたらできるの?」という質問ではないでしょうか。
ほとんどの親が嘘を使うはずです。
他にも、サンタさんはどうでしょう。子どものためを思って嘘を言っていませんか?

そうです。嘘は使いようなのです。だから私は子どもに普通に「嘘をつくな」とは絶対に言いません。
もし子どもが嘘をついて、それが発覚した時、「それは誰のための嘘?」と必ず聞きます。
そして「自分のための嘘はダメ。誰かのために考えた嘘ならよし」と言ってあげています。
ただ、嘘をついた相手が悲しいとか寂しいと思ってしまってたら、「その嘘はやめたほうが良かったね」と話をするようにしています。

子どもの年齢や性格によってはなかなか理解できないことかと思いますが、言い続けることが大切で、少しずつ理解いてくれればと思っています。

パートナーの悪口を子どもに聞かせるなんて最悪

子どもは両親のことが大好きなはずです。父親も母親も最初は大好きなはずなのです。推しです。
考えてみてください。自分の推しの悪口を言われたらどんな気持ちでしょうか。ほとんどの人が嫌な気持ちになると思います。

誰もが自分の好きな人や物を否定されると悲しい気持ちになるのではないでしょうか。

子どもの好きな人を否定していいのでしょうか。最も信頼してる存在から最も信頼しているもう一人の存在の悪口を聞かされる。大人の皆さんならどんな気持ちになるか想像できるはずです。
そして、子どもが悪口を聞かされることに慣れてしまった時には、信頼できるはずの大切な存在が一人失われます。

子どもにとって父親も母親もヒーローで最も信頼できる存在です。
自分のストレス発散で子どもからヒーローを奪わないであげてください。

終わりに

子どもへの声掛けは難しいですよね。つい、「子どもの為」のつもりが「自分の為」の声掛けになってしまっているなんてことがよくあると思います。
すべて完璧にするなんて、人間なので無理です。子どもの行動にイライラすることもあるでしょう。
「言い過ぎた」「自分の為の声掛けだった」そんな時はしっかり事後フォローを行いましょう。
そのフォローを場合によってはパートナーに頼むのもいいでしょう。

その言葉は子どもの為ですか?自分の為ですか?言葉選びは難しいです。一度夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。

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