私は妊娠がわかった友達には、必ずこの言葉をいいます。
『出産までの時間の使い方が大切です』
妊娠期間は約10ヶ月です。妊娠がわかってからでも半年以上あると思います。この時間でどれだけ準備することができるかが、出産後の育児に大きく影響してきます。
準備と言っても、育児で必要な物を揃えることではありません。
「夫婦の心の準備」と「男性側の家事スキル」の準備です。
この2つをしっかりするだけで、産後のストレスは大幅に抑えられるはずです。
「夫婦の心の準備」
まず前提として、男女で子どもが生まれることへの実感や気持ちの変化には大きな差ができることをわかっておく必要があります。
女性は出産が近づくにつれて、自分自身の身体が変化していきます。胎動も感じて、自分のお腹の中に子どもがいる実感が湧いていると思います。
でも、男性は違います。いくらパートナーのお腹の中に子どもがいると頭でわかっていても、自分の身体に変化がないので、女性ほど実感が湧きません。
その結果、夫婦間の気持ちに差が生じることになります。
更に、女性には産休があるので、仕事から離れて育児に気持ちを移行していく時間、育児の知識を事前に得る時間があります。男性にはそれがありません。そこでまた差が大きくなります。
それらのことを理解した上で、しっかり夫婦で話しをしておく必要があります。
しっかり会話をすることで、離れていく実感の差を減らしましょう。
出産前にしっかり話しをして、子どもが生まれることの喜びや、環境が変わってしまうことの不安、ネットや本や友人から得た知識などを夫婦で共有して、育児という、なかなかうまくいかない毎日を楽しく過ごすために夫婦で備えましょう。
物品の準備より夫婦の心の準備のほうが大切かも知れません。物は買えばすぐに用意できますが、心は時間がかかります。
心の準備は怠らず、しっかり夫婦で話しをしましょう。
「男性側の家事スキル」
夫婦の家事負担割合は今でも女性のほうが多いと言われています。共働きの夫婦でも7割〜8割の家事は女性が担っていることが多いそうです。
出産前にその家事分担で夫婦が納得して上手くいっていても、臨月〜産後は話しが変わってきます。
この期間は、女性は激しい動きができません。産後なんて身体がボロボロです。身体がボロボロの中、育児がスタートします。生まれてすぐはなぜか男性は育児では役立たずです。母乳で授乳はできないのはもちろん、なぜか抱っこしたら泣かれて、寝かしつけもなぜかお母さんのほうが上手くいくなんてことも当たり前にあります。それでもしっかりトライすることは大切ですし、女性は男性に任せることも必要です。ただ、男性はそれ以外にできることがあります。
『家事』です
家事だけは。男女差関係なくできる仕事です。なぜか女性がメインでやることが多いだけです。
家事にも当然慣れが必要です。何がどこにあるかの共有も必要です。そのため普段やってない家事をいきなりはできません。なので訓練が必要です。OJTです。このOJTを妊娠期間中にしっかり行わなければなりません。出産までに一人で完璧に家事をこなせるように仕上げる必要があるのです。
産後、女性は家事より休むことのほうが大切です。
妊娠期間で準備をしっかり
仕事でも、新しいプロジェクトの開始前には、しっかり準備はするとおもいます。必要なスキルは事前に身につけておくし、チームでコミュニケーションもとっておくはずです。
出産育児でも同じです。事前にしっかり夫婦でコミュニケーションをとり、必要なスキルと知識は共有しておきましょう。
準備を疎かにすると後が大変です。
「夫婦の心の準備」と「男性側の家事スキル」
この2つだけは妊娠期間中にしっかり準備をしておきましょう。
それでは、楽しい育児生活をお過ごしください。
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