私は育児で最も大切なことは、『大人の休息』の時間だと考えています。
子どもに対する愛情も、もちろん大切です。お金や時間、環境ももちろん大切です。しかし、それらはすべて、親の心身が健康であればこそ、実現できることです。
私自身、一人目の子どもの育児では最初、妻に少し無理をさせすぎてしまっていました。
育児の大変さなんてわからなかったのもありますが、「育休で収入が減る分しっかり稼がないと」と思って仕事に力をいれていました。当然仕事が休みの時や仕事からの帰宅後は積極的に育児も家事もこなしていましたが全然足りていませんでした。
妻の疲れはピークをむかえ、体調不良を起こすようになりました。そこで気づきました。
『力を入れるべきは仕事ではなく家族だ』ということに。
自分が仕事に行っている間の家事育児の状況は見えていないので、気づくのが遅れていました。私の家庭では軽い体調不良をよく起こすだけで済ましたが。それだけで済まないことにもなりかねません。
私は夫婦で話し合い、それ以降は仕事を抑えながら、家庭の時間を増やして、しっかり私も妻も休息を取れる環境を作りました。
収入は少し減りましたが、夫婦で楽しく育児できるようになりました。
二人目の育児では夫婦で育休を取って、さらにしっかり休息を取れる環境にしました。おかげで家族みんな心身健康で楽しい育児ライフを過ごせています。
子どものために休息をとる
子どもは大人の存在が不可欠です。その大人が体調をくずしたり、心を病んでしまったら、子どもは頼るべき存在を失ってしまいます。疲れた身体や心では子どもを危険な目に合わせてしまうこともあるかもしれません。
0歳児の事故の多くは家庭の中で起きるといわれています。ふと目を離した隙に、ちょっとうたた寝してしまった隙に、片付け忘れてたものを口に、大人が集中力を欠いてしまって危険な状況がうまれます。
楽しく育児するためにも、子どもの安全のためにも、大人は心身健康な状態である必要があるのです。
そのためには休息が不可欠です。睡眠はもちろん、一旦子どもや家族から離れて開放される時間を設けることも必要です。心も身体も脳も休めてあげないと、疲弊していてはいい働きをしてくれません。
休息は自分のためでもありますが、自分の関わる周りの人たちのためでもあります。休息の時間は蔑ろにせず、重要事項として、しっかり作り出す必要があります。
休息時間なんて作れない
「子どもにつきっきりで外に出れない」
「自分しか子どもの面倒を見る人がいない」
「育児と家事に追われて時間がない」
そんな話しをよく聞きます。
ただ、それはすべて言い訳です。
「できるかできないか」じゃなくて「やるかやらないか」
できない理由をならべても変わりません。
どうしたらできるかを考えて行動するしかありません。
ほとんどの場合、パートナーがいるはずです。パートナーとしっかり話しをして、パートナーと協力しあえる環境を整えればいいのです。
他には、両親に頼るのもいいでしょう。兄弟姉妹や友達、行政やシッターサービスなども頼ればいい。
頼れるものは、しっかり頼ればいいのです。
自分ひとりで抱え込む必要なんてない。
子どものためにも育児は、一人で抱え込む必要なんてないのです。
まずは、パートナーとしっかり話しをする。話しをする習慣を作るところからです。
自分のために、子どものために、家族のためにです。
終わりに
各家庭、それぞれ環境は違います。パートナーは仕事で忙しくて、どうしてもワンオペ育児になってしまうこともあるとおもいます。人間です。時間と体力には限りがあります。許容を超えるなら、取捨選択をしなければなりません。それも夫婦で話し合う必要があります。
限界を突破する前に、しっかり休息できる環境を夫婦で作り上げていく必要があります。
親が潰れてしまうと、子どもは頼る人がいなくなってしまうのですから。
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