上司の行動、言動の大切さ。

今回は組織のおいて、上に立つ人間の行動、言動がどう影響してくるかをお話していきます。

働きがいは上司次第

昨今、「上司ガチャ」「配属ガチャ」などという言葉をよく聞くようになりました。それだけ『働く内容』や『人間関係』、『教育』などに重点が置かれるようになりました。そして、それが叶わなければ、すぐに転職するという話もよく聞きます。

そこで、なにがそうさせているか考えてみました。若い世代のせい?違います。経済?違います。会社のせい?….それはちょっと正解かもしれません。ですが、会社というより身近にいる上司や先輩の影響が大きいのではないでしょうか。

さて、上司や先輩はどうすればいいのか、答えは簡単です。

まず信頼の土台、基礎を築き上げる必要があります。すべてはそこからです。では、どうやって信頼を築き上げるか、これも簡単です。

報告、連絡、相談

そう、報連相です。日本では、ほとんどの人が新人の頃に厳しく教え込まれたはずです。その基本中の基本をしっかり部下や後輩に行うことが大切です。報連相ができない部下は信頼できないのと同様、報連相ができない会社や上司は社員や部下に信頼されません。社歴が長くなってくると、意外と忘れがちになってしまいます。でも、最も基本のコミュニケーションだということを思い出してみてください。

相談はチャンス

仕事をこなす上で、必ずトラブルや問題は発生すると思います。その時、誰に相談していますか?大抵の場合上司やある程度経験の長い部下にだけ相談していませんか?当然だと思います。でも考えてみていただきたいです。実際に作業するのは誰か。これから先、誰がその仕事を引き継いて行くのか。それは、現場の社員であり、これから中堅、ベテランになって行く、若い世代です。その若い世代も巻き込んで問題解決しないなんてもったいないです。

部下に相談するメリットはかなり大きいです。まずは、『部下の成長』に繋がります。相談されることによって問題について考える習慣が出来上がるのと同時に、発言する習慣も身につきます。次に『信頼』です。「自分にも相談してくれる」という、自分も仲間として受け入れられているという意識が出てきます。信頼されていると思うと、逆に信頼しやすいです。他にもありますが、最後に、『新しいアイデア』です。社歴が長くなってくると、どうしても考えや価値観が凝り固まってきます。それをほぐしてくれるのは、新人の意見や質問です。確信的な意見は出ないかもしれません、ちょっと的外れな質問が出てくるかもしれません。しかし、その意見や質問を新しいアイデアのヒントにすることは可能です。いや、ヒントにしなければなりません。これから経済、会社、組織、を回して行く世代なのですから。

相談は下から上にするだけではなく、積極的に上から下に行なってみていただきたい。そうすると気づいた頃には、今までと大きく変わっていることでしょう。その変化を皆さんにも感じていただきたいと思います。

最後に

会社も家庭も、この社会は様々な組織で成り立っています。組織である以上、上下関係は必ず発生します。逆に上下関係がなければ成り立ちません。そして、組織の環境は上に立つ人間次第です。当然上の人間が下からの意見などを引き出します。上の人間の言動や行動すべてが、下に影響してくると言っても過言ではありません。上に立つなら常にそのことを頭に入れて動かなければいけません。

また、時代の変化には、しっかり順応しなければなりません。過去の経験も大切ですが、時代は変わっていきます。下の人間は過去の話をされても「知らねえよ」で終わることが多いです。ぜひ、今とこれからの話をしましょう。流れていった川の下流を見ても、もう過ぎていった時代。上流に目を向けましょう。

上下関係のトラブルはよく聞きますが、下が悪いのではありません。上の責任です。考えや行動をちょっと変えてみてはいかがでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。

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