「産後の恨みは一生」
そんな言葉をたまに聞きます。
産後、夫が全然育児に協力せず、女性が産後のボロボロの体にムチ打って家事育児をワンオペでこなしてとてつもない苦労した結果恨みを持ってしまう。そしてその恨みは一生消えることはない。
と聞きました。
これはわからなくもない。と思う一方、私も男性ですので、その言葉を言っている女性の話を聞いていると、それはさすがにそれは言い過ぎとか、求めすぎとか、男性側の体力や思いなんかを考えなさすぎではないかと思うことが多々ある。
産後、夫婦共に産休育休で、男性がなにもせず遊んでばかりなら一生恨まれて当然だと思うが、男性が仕事に出ているなら、恨むのを少し待って夫婦で話をする時間を作ってみてほしい。
お金を稼ぐ事も育児には必要
育児は子どものお世話だけではない。育児にかかるお金を用意するのも間接的には育児です。
そしてその間接的な育児を男性が担っている家庭は多いのではないでしょうか。
それを理由に育児を放棄していいわけではないが、求め過ぎるのもどうかと思います。
仕事によるとは思いますが、当然仕事では常にベストなパフォーマンスを行わないといけません。これは収入に関わってくるからです。今すぐに増減はなくても、将来子どもが大きくなってきた頃に思っていたほどの上げ幅にならなかったり、最悪の場合、仕事を失うなんて事もありえるかもしれません。
子どものお世話ももちろん大切ですが、子どもが完全に独り立ちできるまで、継続して資金の確保をすることも、とても大切な育児の一つだと私は思います。
言わないと伝わらない
産後の女性は、かなりしんどい毎日を過ごすことになります。精神的にも肉体的にもです。でもパートナーはそれがどれほどのものなのかはわかりません。
当然です。自分の体ではないからです。
医者でも問診や検査をして判断するのです。
産後、女性はなんでも自分でこなす必要はありません。しっかりパートナーに伝えればいいのです。
「全然寝てないから寝かしてほしい。」「しんどいから家事は全部お願い。」「子どもをみてて」
そのお願いを断って好き勝手しているなら一生恨めばいいとおもいます。
多少雑になったりミスをしても、なんとかお願いを聞いてくれるなら、しっかり任せればいい。任せればスキルもあがります。「全然ちゃんとできない」と言って任せることもせず、自分ひとりで抱え込む判断をしておいて、パートナーを一生恨むなんて、自分勝手だと思います。
産後、男性はなにをしていいのかわかりません。
女性も育児をどうこなせばいいかわからないとおもいますが、男性は女性以上に情報を得るのに苦労します。自分自身のまわりに育児を積極的にこなしている友人や先輩上司が圧倒的に少ないからです。
「ネットで調べろ」なんてよく聞きますが、調べるワードすら知らないなんてケースもよくあります。
圧倒的に少ない情報、ボロボロになってるパートナー、なぜ泣いているかわからない赤ちゃん。どうにかしたい気持ちはあっても、なにをするのが正解かがわからず、パニックです。
そんな時、女性は、なにしてほしいかぐらいは言ってあげてほしい。
言わないと伝わらないです。一生恨まないために。
終わりに
私はたまたま、女性の友達も多かったので、出産後の大変さを事前に知っていたので、ある程度覚悟をもって、事前準備もしっかりして、妻ともかなり話をして、産後の生活変化に対応していきました。
もし、女性の友達もあまりおらず、会社も男ばかりの環境だと、おそらく全然対応できていなかったと思います。
男性が育児に関する情報を得るのは女性に比べると難易度はかなり高いです。
女性はそのことを知っておいていただきたい。
一生恨み続けるのってしんどいと思います。自分の愛する子どもが大好きな父親です。子どもの好きな人を恨むのはしんどいとおもいます。
産後、女性が大変なのはわかります。ただ、言わないと伝わらないです。
伝えてください。一生恨まなくて済むように。
伝えてください。自分が楽になるために。
伝えてください。子どものために。
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