今回は父親の育児参加についてお話していきます。
残念ながら、日本では父親は育児参加しにくい環境です。だいぶ法律や制度も整備されてきましたが、まわりの人の気持ちの問題やお金の問題、会社や上司の問題など、男性の育児参加には、数多くの壁が存在します。そんな中、どうやって育児参加していくか、育児という奇跡の経験をどれだけ重きを置くか、各夫婦で話し合いをする話題の一つにしていただければ幸いです。
育児参加には強い意志と覚悟が必要
やはり男性の育児参加はまだまだ難しい状況です。会社の上司から理解が得られないのはもちろん、まさかのですが、女性からも理解が得られないこともあります。まわりの人の当たり前と思っている感覚を打ち破りながら育児をしなければなりません。女性が育児するのとは、また違った苦労があるということを覚悟して、パートナーに理解してもらうことも必要です。
男性はとか、女性はとか、あまり言いたくありませんが、どうしても妊娠出産、生まれて間もない子の育児に関しては、完全に男女の役割が違ってきます。男性はいくら頑張っても女性の様にはできません。育児のスタートがそもそも違います。男性が育児を始める時には、女性はかなり先輩になっています。女性側は出産前、出産後、ネット以外にもミルクのあげ方やお風呂の入れ方、抱っこの方法など、様々なことを学ぶ機会が用意されていることが多いです。当然お腹の中で育児しているわけなので、気持ちの面でも出産前に出来上がっています。一方男性は、そのような教育環境は用意はされているものの、仕事の都合や周りの人の目など、参加するのに一つハードルがあります。結果女性の方がどうしても先輩になってしまいます。だからといって育児できないのかというと、それとこれとは別です。男性は後からスタートする分、努力が必要です。逆に言えば努力次第ですぐに追いつけ追い越せが可能です。
当然、育児は初めてで上手くいかないこともありますが、それは男性女性同じです。ただ、出産後どうしても女性の方が子どもと接する時間が長くなるので、先に経験値が増えて、「旦那はなにもできない」とか「邪魔ばかりする」みたいな愚痴が出たり「いらないことするな」と言われたりします。そう言って女性は男性の経験値を上げる機会を奪ってしまうケースをよく聞きます。女性は自分の経験をぜひ、パートナーと共有してあげてください。そして、失敗してしまうかもしれませんが、怪我や命に関わる失敗以外は大目に見て経験させてあげてください。「あなたも、試行錯誤したはずです」「パートナーも試行錯誤しているのです。」男性はめげずに経験を積むことが大切です。男性の場合、自分から育児をしないと、大切な経験をすぐ逃します。レベルアップの機会は自分の行動次第です。
育児は期間限定の経験
育児は期間限定です。子どもが生まれてから成人するまで、今は18年。子どもが「抱っこして」と言ってくれるのは、5年前後ではないでしょうか。人生で、育児をするという経験は、機会を逃すと二度と経験できない貴重なものになっています。二人目、三人目が生まれたとしても、少し期間が伸びるだけです。そして、その貴重な経験、体験は必ず自分にプラスにできるはずです。育児をしっかり経験できる人は全日本人の半分ぐらいではないでしょうか。男性だけに絞ったらもっと少ないはずです。今後育児経験している人は貴重な人材になり得るかもしれません。
取捨選択が大切
育児する年齢はおそらく20代後半から30代が多いのではないでしょうか。仕事の方も中堅になり、責任ある仕事も任されてきたりして、なかなか仕事の力を育児に向けるのは、難しいかもしれません。そこで大切になってくるのは「取捨選択」です。当然働き方は変えないといけません。仕事をどれだけ効率よくこなせるか。効率よく仕事を終わらせるためにはどうしたらいいか。常に考え、改善しなければなりません。これは、通常の仕事でも大切なスキルですので、育児を機会に取捨選択のスキルを高めてみるのはいかがでしょうか。
最後に
育児は、当たり前ですが、かなり大変です。でも大変だからこそ、上手くいけばすごく嬉しいし、子どもの笑顔を見れば幸せな気持ちになります。当然子どもと関わる時間や密度で子どもからの接し方も変わっていきます。「お父さんイヤ」となるか「お父さんがいい」となるかは時間と密度次第です。ぜひ「お父さんがいい」と言われる父親になっていただきたいです。そして、自分もそうなれるように日々努力しています。
では、皆さんの家庭が笑顔であふれる最高の家庭になることを願っています。
コメント